1年生時代 その㉖ ママに話してくれて…

子リスが年長の時、幼稚園で、CAPのワークショップが開かれたことがありました。

(CAP=Child Assault Prevention=子どもへの暴力防止プログラム)

子どもが、怖い目に会ったり、大人から嫌なことをされた時の、親としての対処法などについて知ることが出来て、とても勉強になりました。
そのワークショップの中で、隣同士でペアになり、一人は子ども役、もう一人は親の役で、子どもが幼稚園であった嫌なことを打ち明ける、というロールプレイをする時間がありました。私はたまたま、幼稚園の主任のK先生の隣にいたので、まずは私が子ども、K先生がお母さん、という役でやってみました。

私: 「お母さん、幼稚園でお友達が、ボクのこと『バカ』って何回も言うんだよ。」
K先生: 「『バカ』って言うの?そう、いやだったのね?」
私: 「うん。」
K先生: 「そうよねえ。お母さんに話してくれてありがとうね」
私: 「うん。」

芸のない私…。それ以上会話が続かず、先生と吹き出してしまいました。その後K先生が、
「『話してくれてありがとう』って言うことって、ほんとに大事なのよ。」と教えて下さいました。
困ったことを打ち明けて来た子どもに、「○○ちゃん、先生にお話してくれてありがとう」と言うと、ぱっとその子の顔が明るくなる、というのです。
ロールプレイの後、CAPの指導員の方からも、子どもが嫌な経験を打ち明けて来た時は、まず、話してくれたこと自体を評価し、受け止めることが大切である、というお話がありました。
嫌な経験を打ち明けることって、子どもにとっては想像以上に難しいことなのかもしれません。

子リスが、話せなくて辛い思いをしたことについて私に打ち明けて来た時に、私も2度ほど、「そういうお話、ママに話してくれてありがとうね。」と言ったことがあります。すると子リスは、えっ、とびっくりしたような、意外そうな顔をした後、安心したように、「ママ、ボクがこういうお話すると嬉しい?」と聞いてきました。私が、「嬉しいよ。楽しかったことでも、イヤだったことでも、何でもお話してくれたらママは嬉しいよ。何でも聞きたいもん。」と言うと、とても嬉しそうにニコーッと笑ったのです。
その時に、K先生のおっしゃったことがわかったような気がしました。

 

「話してくれてありがとう」、と言うことは、単なる受け答えの技術ではないことを感じます。
楽しかったことやよく出来たことだけでなく、イヤだったこと、自分がみじめだったことも話していいんだ、と子どもが思うことによって、できるだけのびのびと過ごすことが出来たらいいなあ、と思います。

3 COMMENTS

のひめ

反省です・・・
ついつい 子供の話し じっくり 聞いてやれない自分がいます。
確かに 「話してくれて ありがとう」って 言われると
うれしいだろうなぁ!って 思います。
私も 誰かに 言ってもらいたいもの・・・(笑)

ところで・・・ ご挨拶♪
いろいろとありがとうございました。
来年も よろしく お願いします。
どうぞ よいお年を・・・

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おかあさんリス

のひめさんへ

考えてみると、これ、私も言われると嬉しい言葉ですね!

それから…のひめさんはじめ、いろいろなことを話して下さる事に感謝しています。とても心強いです。
こちらこそ、ありがとうございました。来年からもどうぞよろしくお願い致します!頑張ってブログ続けますね~!
どうぞよいお年をお迎えください。

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てちてちママ

私も息子が幼稚園の時に、先生にそのようなことを
教わってから、子供には、ちゃんとそう伝えるように
しています(^^)
これって、とても大事なことですよね♪

今年は、おかあさんリスさんとお知り合いになれて
良かったです(^^)
おかあさんリスさんのブログは勉強になります。
来年もまたよろしくお願いしますね。

良いお年をお迎えください。

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