中学時代 その⑭ スキー林間学校 [2年生]

2年生で最も大きな行事の1つが、スキー林間学校です。新潟県シャトー塩沢スキー場へ、2泊3日で出掛けます。

子リスは年末に「無熱性けいれん」をおこした後、小児科の先生から、「できれば泊りがけの行事に参加することは見合わせた方がよいですが、もしどうしても行くということなら、学校の先生に事情を話して、夜に様子を見てもらうようにして下さい」と言われていました。子リスの希望は?勿論、「参加する」です。

小学校5年生での林間学校、6年生での修学旅行ともに、「実は、楽しくはなかった」という子リスの告白があった時には、ショックとともに色々と考えさせられたものでした。
しかし、子リスは、楽しくあろうがなかろうが、「参加しない」のはイヤなのです。本人の言葉を借りれば、「参加しないのは、『違う』」…らしいのです。だから、たとえ小指を骨折していようとも、組体操のジャンボピラミッドに参加するとか、ちょっと常識では考えられないような選択もしてきたわけで…
だから、中学校生活がいかに“オモシロクナイ”ものであったとしても、きっと子リスは参加「する」と言うだろうと、想像はついていました。

そうなると、先生に事情を話しに行かなければなりません。

放課後の時間を取っていただき、私は学校へ出かけました。
面談室では、担任の女性の先生と、学年主任の男性の先生が待っていて下さいました。私は二人に、①年末に子リスが救急車で運ばれたことからの経緯、②本人は絶対に参加したいと言っていること、③親としても、できるなら参加させたいと思っていることを話し、それから、④病院で言われたように、夜に様子を見に行ってもらえるかどうか、ということをお聞きしました。

すると、夜の見守りについて、
「勿論です。何度か様子を見に行くことにします」と言って下さいました。
更に、
「でも、やはりいつ何が起きるかわからないというのは不安でしょうから、子リス君が信頼できて、私達教員も信頼できる子にだけ、事情を話しておくというのはいかがでしょう?私達も様子を見に行きますが、同じ部屋にいて、子リス君に何か異変があった場合にすぐに私達の所に報告に来てくれる子がいた方がいいと思うのですが」と尋ねられました。
私は、もうそれは、有難い以外の何物でもない話です。

このことについては、私が行く前に先生方で話し合っておられたようで、その候補の子も、もう決まっていました。子リスと特別に親しいという訳ではないけれど、子リスの話から、とても信頼できる子だということを知っていたので、一も二もなく、お願いすることにしました。

こうして、子リスは無事スキー林間学校に参加を許され(?)、そして元気に出かけて行きました。
そして、帰って来てのいつもの質問です。

「どうだった?」

すると勿論、

「楽しかったよ」

でも、今回はその後に、スキーの話や泊まった旅館での話、インストラクターのニックネームまで、本当に沢山、話してくれました。
そういえば、それまでの宿泊行事の後、こんなにあれこれ話してくれたことはなかったかもしれません。

楽しかったことは話したい、楽しくなかったことは話したくない、というのは、考えてみたら当たり前のことかもしれません。

今改めて子リスに聞いてみると、スキー林間学校は、本当に楽しかったのだそうです。
よかったねえ!と、こちらも改めて、嬉しくなったのでした。

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