2年生時代 その⑨ 胸がくるしい

 今、子リスの2年生時代の「連絡帳」が手元にあります。先生から、
「子リスくん、なわとびがんばっています」
「紙版画がじょうずに出来ました」
など、いろいろな励ましの言葉をいただいていました。
こちらからの連絡は…というと、
「疲れているようで、少し熱もありますので休ませます」
という様に、欠席の連絡が何度かありました。そして、秋ごろからは
「この頃胸が苦しいと言っています」
「吐き気がするので休ませます」
といったものが増えています。

 1年生の1年間は、小学校生活が始まったばかりで、いわば“戸惑い100パーセント”。本人にとっては、いろいろ苦労やショックはありながらも、深く悩む暇もないほど、何が何だかわからないうちに過ぎて行くような日々だったのではないかと思います。1年生時代の写真を見ると、なんて幼い…1年生の頃って、こんなに赤ちゃんだったんだ…と、つくづく見入ってしまいます。

 子リス自身は小学校の低学年時代の自分について、
「自分が喋れないっていうことについては、あまり深く考えてなかった。」
と言います。考えてみれば7~8歳、いわゆる「夢の中」に、まだまだ、いて当然です。
 ただ、少しずつ学校に慣れるてくると、落ち着く部分があるのと同時に、周りも自分のことも見え始めて、自分の抱える問題も自ずと意識されるようになるのかもしれません。「僕ってやっぱり他の人と違う」と思い知らされる場面が出てきて、不安になったり、今まで無意識に耐えていたものが耐え難く感じ始めたり…と、2年生の終わりごろはそういう時期だったのではないかと思います。
 そんな漠然とした“ストレス”が、先日書いた「ポケモン並べ」に代表される「こだわり」になり、また、胸の苦しさや吐き気といった症状で体調に表れたりしていたのだろうか…と、今になって思い当たるような気がしています。

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