4年生時代 その⑮ 運動会(つづき)

夫に送られて、とにかく子リスは出かけて行きました。
小学校までは、歩いて10分です。もう着いたかな、と思う頃に夫から電話が入り、子リスは元気に(倒れたりはせず、という意味)、開会式に並ぶ子供達の列に入って行ったということでした。
私は、迷って仕事半分になっていたお弁当を全部包み、水筒に麦茶を入れて、急いで出掛けました。

私が学校に着いた時には、ちょうど開会式が終わったところで、最初の競技である、学年別徒競走が始まろうとしていました。
5年生→1年生→2→3→と来て、いよいよ4年生の番です。
今朝は立ち上がるのもままならなかったのに、ホントに大丈夫かな?と緊張しながら、子リスの登場を待ちました。
そして子リスの番が来て…子リスは、何事もなかったかのように走りました。それどころか、結果は5人中2位。これまでで一番速い!?
こういうのを、まさか“逆ギレ”とは言わないでしょうが、とにかく、何かが吹っ切れたような状態だったのではないかと思います。いやあ、とにかく、倒れなくてよかった!

 今日の目玉だったダンスも、子リスは本当に生き生きと踊っていました。
途中、音楽が止まってしまうハプニングがありましたが、その時に子リスは、周りの子供達と一緒に、なんとも言えない楽しそうな笑顔で笑っていました。
その様子を見た夫が、「笑ってら。」と、感慨深そうに言っている声が、我が家のビデオに残っています。
今朝はあんなに心配させたのに。まったく人騒がせなコドモです。

子リスが2~3才の頃、「どうして何ひとつとして、スムーズに行かないんだろう!?」と、何度となく心の中で叫んだものでしたが、それは今でも、続いていたのでした…。
でも、「それでも何とかなった」という安堵のため息をつく時、私達は、スムーズに行ったよりも何倍も大きな思い出をもらった気持ちになるのです。やっぱり、トクだなあ、と思うのはこんな時です。

4年生の運動会も、存分に楽しませてもらいました。

 

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