6年生時代 その⑮ 骨折!

冬休みが終わり、3学期に入ると、何だか追い立てられるように時間が過ぎて行きます。

あと数カ月で小学校生活が終わってしまう。そうすると中学校入学!?
とても信じられません。子リスの場合は、色々とスタートが遅い面があった上に、6年生になってもだいぶ幼さが残っていたので、「本当にコレを中学生にしてよいものだろうか?」というキモチでした。でも“ママ友”達と話してみると、どうやら殆どの親が、似たような思いを抱いているとわかるのでした。

そんな、焦ったような、寂しいような、緊張しているような、何だかざわざわと落ち着かない精神状態でいたのは親ばかりではなかったようで、何だか子リスはこの時期、あれこれ怪我をしたり、体調を崩したりと、アクシデントが続いていました。
その1つが、指の骨折です。

ある日、友達と公園に遊びに行った日のこと。
予定より早い時間に、「ただいま…」と帰って来ました。
たまたま家にいた夫が先に玄関に出てくれたなと思っていると、

「どうした!?」という夫の声。

慌てて行ってみると、子リスが苦笑いで立っていて、後ろには心配そうな友達が並んでいます。
どうしたの?と聞くと、

「ボールがぶつかって…」と言いながら、子リスははめていた手袋を左手から外しました。すると、子リスの小指が、ありえない方向に曲がっているのです。

折れていることが一目瞭然の角度です。私は思わず、「ひゃあ~っ!」と叫んでしまいました。

なんでも、高く上がったサッカーボールを手で止めようとしたところ、空がまぶしくてよく見えなくなり、そのボールは子リスの小指にまっすぐに落ちてきたらしいのです。

心配そうな友達に、家まで付き添って来てくれたお礼を言い、救急で(この日は日曜日でした)すぐに夫が総合病院の整形外科に連れて行きました。

診断結果は、やはり骨折でした。しかも、小指の付け根にある「成長骨」が粉々になる「粉砕骨折」だということで、翌々日に手術となりました。

病院から帰ってきた子リスは、少々フテクサレています。どうやら、手術が相当イヤなようです。(要するに、怖かったのでしょう…。)”骨折ってすごく痛いもの”と経験者から聞いてはいましたが、やはり子リスも、痛み止めを何度か飲みながらも、夜あまり眠れない程痛がっていました。痛いし、手術は怖いし、卒業も近いのに色々心配だし。

そして火曜日、予定通り手術をしてもらい、
子リスの左手はこんな状態になったのでした。

※ところで、骨折にもいろいろな種類があるようですが、子リスのケースのような「成長骨」の骨折の場合、きちんとした処置をしないと、指が正しい方向に曲がらなくなって、物を握ることが難しくなる場合があるそうです。子リスの主治医の先生が、「成長骨が砕けてしまっているので、今後指が伸びて行く時に、少し曲がってしまうかもしれません。でも、きちんと物を握れるということが一番大事なので、それを優先にしますね」とおっしゃいました。確かに、今も子リスの左手小指は少し曲がっていますが、手を”グー”にする時には指が適切な方向に曲がり、ちゃんと物を掴んだり握ったりすることが出来ます。よい先生に診ていただけたことに感謝しながら、やはりシロウト判断をせずに病院に連れて行くというのは大事なのだなーと、つくづく思いました。

 

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