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2006年07月 アーカイブ

2006年07月17日

コマまわし

子リスの幼稚園からのお友達N君のご一家と一緒に、市の博物館へ。(N君のお母さん、マリーさんは、前に幼稚園の先生をしていたこともあり、「場面緘黙症」という言葉を初めて私に教えて下さった方です。)博物館の中に「昔のおもちゃであそぼう」というコーナーがあって、剣玉やおはじき、お手玉、コマなどが置いてありました。子リスはコマを手に取りましたが、紐を巻きつけて回すコマなんて触ったこともないので、どうすることも出来ず、すぐに固まった表情になってしまいました。係のお兄さんが、親切に紐の巻き方を教えてくれて、何とか巻くのは出来るようになったけれど、それを投げて回すのはムズカシイ…。N君と、お兄ちゃんのK君はベーゴマで楽しそうに遊んでいます。こういう時子リスは、「ボクもあっちのコマで遊びたい!」なんてゼッタイに言いません。そして予想通り、「ママが回して。ボクは”拾い係”と”ひもを巻く係”。」
はじめから無理強いするわけにも行かないので、何度か、子リスがコマに紐を巻きつけて私が回し、それをまた子リスが拾う、というのをやりましたが、本当は自分で回したいに決まってるので、面白い筈もなく、すぐにやめてしまいました。そこで試しに、子リスが見ていないスキに、子ども達だけをその場に残して、私とマリーさんはラウンジに引き上げてみました。
1時間後。「できたよ~!!」と子リスが飛んで来ました。行って見ると、本当に出来ていました。しかも、投げ方がサマになってる…。1時間、ひたすら練習したらしいのです。きっと、私が側にいてあれこれ指導したりしたら、途中で嫌になって止めてしまっていたでしょう。皆から大拍手をもらって、子リスはとても満足そうでした。
博物館を出てから、そのままN君の家に寄らせてもらいました。何度も行っている家ですが、今日の子リスは、特によく喋っていました。お友達と、ではありませんが、N君のそばにいて、私にいろいろ話したり、時々鼻歌まで出るほど、気持ちが弾んでいたようです。
考えてみると、子リスにとって、出来なかったことを(意識的に)練習したら出来るようになった、という経験は、初めてのことかもしれません。これが「話す」ことにそのまま応用出来るということではなく、こういう「達成感」を重ねて行くことによって、自身がついたり、「いい気持ち」を味わったりすることが、子リスにとって、とても大事なのではないか、と思いました。

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2006年07月25日

見ない振り

ヨーカドーで買い物をした後、ロッテリアで休憩。向かい合って座ってポテトを食べていたら、子リスが急に、姿勢を低くしたのに気付きました。この様子は…誰か知っている人を見つけた時の姿勢だ…。辺りを見渡してみると、やっぱり。幼稚園で同じクラスだった、Kちゃんとそのお兄ちゃん、お母さんの3人を発見。Kちゃんは、幼稚園時代、女の子の中では子リスが一番よく関わった子で、子リスも、「女の子の中ではKちゃんが一番すき。」と言っていました。とても優しくて、面白くて、さりげなく子リスを気遣ったり、かわいがったりしてくれる、お姉ちゃんの様な存在だったと思います。
それでも、「今日ヨーカドーのロッテリアで、Kちゃんに会う」なんていうことは、子リスにとって「予想外のこと」だったので、(子リスは緘黙症の子どもの類に漏れず、予定の急な変更などにヨワイのです)Kちゃんを見つけて、一瞬にして緊張してしまったのでしょう。姿勢を低くしたのは、条件反射的にとった行動だったと思います。
子リスは勿論、「ママー、Kちゃんがいるよ!」なんて言いません。出来ればママがあの3人に気付かないで欲しいと思っていることぐらい私は知っています。知ってはいますが、見つけてしまったものは仕方がありません。それに、ここで知らない振りをしてしまえば、子リスの引きこもりがちな気持ちを強めてしまうような気がします。そこで、間を置かず席を立って、Kちゃん達に声をかけに行きました。3人はとても喜んでくれて、私達の隣のテーブルに座り、一緒に話をしました。子リスは椅子に半分だけ腰掛けて、Kちゃん達の方を見ないようにしています。
でも、気が付くと、Kちゃんだって、そんなに積極的に話に参加している訳ではなく、私が聞いたことにも、恥ずかしそうに、自分のお母さんに向かって小声で答えたりしています。そうだ…子どもなんて、こんなものなんだ…と、思い出しました。勿論、場面緘黙症は、単なる内気さと区別して考えなければならないことです。でも、子どもが大人のように誰とでも話せないのは当たり前で、それが経験を積む内に出来るようになっていくというシステムは同じなのではないでしょうか?場面緘黙症の子どもの場合は、根底に不安・恐怖が強くある訳だから、それを取り除くための工夫をしながら、「場数を踏ませる」のが大事かな、と感じました。私自身が、実は引っ込み思案で、知っている人を見つけた時に「見なかったことに」してしまったりするのですが…この際ちょっとガンバッテ、親子共々場数を踏んで行きたいと思います。

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2006年07月27日

通じ合うもの?

同じマンションに住んでいる、私の友達Mさんと、その娘のSちゃん(4歳)が遊びに来てくれました。この子は子リスと同様、かなりスピリッツな女の子。とても「扱いやすい」子どもとは程遠く、(Mさん、ゴメン。)遊び方もかなり個性的です。子リスの、小さなひよこのぬいぐるみを掴んだと思ったら、いきなり麦茶のコップの中にぼちゃっと漬けました。「あっ、なにするの!」とMさん。子リスはどうするのかと思って見ていたら、なんとひよこを麦茶から取り出して、もう一度Sちゃんに渡しているのです。そしてひよこはまたお茶漬けに。2人には、洗面所でひよこを洗って来させました。ところがその後、子リスはまたしても、不敵な笑みを浮かべてSちゃんにひよこを持たせています。Mさん:「子リスくん、何で楽しそうなんだろう…」
前から思っていたのですが、子リスはSちゃんに、何か通じる合うものを感じているのかもしれません。ひよこを手渡したなんて、何でもないことの様ですが、実は、「相手に何かして欲しいことがあって自分から行動を起こす」ということを、友達に対してしたのは、私の見ている所では多分これが初めてです。子リスは、基本的に人が好きで、いろいろな人の面白い面を見るのがうまいと、常々思っていました。だから、クラスの友達のことも、同じマンションに沢山いる子ども達のことも、子リスはみんな大好きです。その中で、子リスが一緒にいて、積極的になりやすいタイプの子(つまりリラックスできるということでしょう)がやっぱりいるんだなあ、と思いました。もしかしたら、子リスは、自分がリーダーシップを取らなければならない状況に置かれた時に、本領発揮しだすかもしれません。本当は子リスは仕切りたがりなのですから。
場面緘黙症の子ども同士で遊ばせたら、みんな通じ合うものがあって、しかもみんなリラックスして、仕切り始めて話し始めたりしないのかしら…。

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