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2014年09月 アーカイブ

2014年09月09日

オマケその2:癇癪をおこした時は…?

 子リスが通っていた幼稚園は教会の幼稚園で、日曜礼拝がありました。子どもはそれぞれの組の部屋で、保護者はホールと呼ばれる大きな部屋で、礼拝をします。勿論参加は自由なのですが、それにしても親子揃って不真面目な私達は、数えるほどしか出席したことがありませんでした。
 でも或る時、「たまには…」と思って参加した礼拝で、当時の私にとって運命的とも言える言葉を、聞くことができました。その日話をして下さったのは子リスの幼稚園の先生だったのですが、その先生は、ご自分が尊敬する、他の教会で長年子ども達の保育に携わって来た方の言葉を紹介して下さいました。
「子どもが癇癪をおこして泣いている時、どうしますか?
私はまず、その子のそばに行きます。そしてそうさせてくれるなら、抱きしめます。子どもが泣く時は、困っているのです。子どもの心が落ち着くまで、そばにいて待ちます。泣くのをやめさせようとするより、まずはその子の心に寄り添いたいと、思うのです。」
私はその言葉に衝撃を受けました。

 子リスはとても甘えん坊だったし、私も子リスを抱っこするのが大好きだったので、スキンシップは十分あると、思っていました。でも、子リスが例の“こだわり”を発揮して泣き出した時、その肝心な時に一体自分はどうしているか。この困った状況を早く解決したい!という気持ちばかりが大きくて、子リスの心に寄り添うという大事なことを忘れていた…と気付かされ、それはとてもショックだったのです。
 子リスが癇癪を起こし始めると、「それっ、また来た!」とまさに臨戦態勢。どうしても子リスと“対決する”ような格好になってしまい、そばにいって抱きしめるどころではありませんでした。

子リスはこんなに小さいのに。「悪いこと」をしたというわけではなくて、きっとただ、どうしたらいいのかわからなくて泣いているのに。あんなに泣き叫ぶなんて、すごく困っているに違いないのに。…と思ったら、涙が止まらなくなってしまいました。
 ちょうど、幼稚園に行きたくない子リスとの、毎朝格闘していた頃でもありました。

 この話を聞いた後、子リスが泣き叫んでいる時に、まずは子リスのそばに行ってしゃがむことを覚えました。そして不思議と、しゃがんで小さくなると、自分の気持ちが少し和らぐことに気付きました。
 ただ、そうしたからと言って、すぐに“しおらしく”なるような子リスではなく、抱きしめようにも暴れてそうさせてくれなかったり、延々一時間泣き続けたり…と、魔法のようにすべてうまく行ったわけでは、勿論ありません。
「もう、なによこっちがここまで辛抱強く待ってるのに」とか「これじゃあいつまで続くかわからない!」という“悪魔のささやき”にそそのかされ…要するに私が自分の“限界”に負けて、「いい加減にしなさいっ」のモードに逆戻り…ということも多々ありました。それでも、一度そばにいってしゃがむということをするのとしないのでは、お互いの間にある空気が全く違うことは間違いありませんでした。子リスにとっても、腰に手をあてて威嚇しているママと対決するよりは、そばにいて「大丈夫」と(呪文のように…)言ってくれるママのそばで泣く方が、(一見何も功を奏していないように見えた時でも)多少は安心だったのではないかと思います。
 癇癪をおこしている子リスに負けず劣らずいきり立っている自分の気持ちが、そばに行ってしゃがむことで柔らかくなる、ということは、私にとっては発見であり、大きな救いでした。当時の子リスにとっても、いくらかでも安らぎになっていたことを願います。

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