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幼稚園での子リス:年中時代

入園して数ヶ月間、子リスは工作やお絵かきなど、クラスで一斉にやる活動を何もしませんでした。それどころか、みんなが座っている時は立っていて、みんなが立っているときは座っている、という様な状態が、夏休み前ぐらいまで続きました。その後次第に、製作などの活動はみんなとほぼ同じペースでやるようになりましたが、歌を歌う・手遊びをする、お祈りをする(教会の幼稚園でした)など、音や声を伴う活動は一切しませんでした。
朝出席をとる時も、手は挙げますが声は出しませんでした。
担任のF先生は、そんな子リスを初めからそのまま受け入れ、まっすぐに向き合って下さいました。子リスが「次に何が起こるかわからない」状態を非常に不安に思うことに気付いて、幼稚園での一日の流れ(時間割)を紙に書いて子リスに持たせてくれました。子リスはそれをお守りのように大事にポケットに入れて、幼稚園にいる間中、時々それを出しては「今は遊びの時間。あと2つでお弁当。それからあと3つでお帰り」と確認していたようです。やがて流れを覚えると、その紙を持っている必要はなくなりましたが、最初のどうしようもなく不安だった時期に、F先生のくれたあの時間表は、子リスにとってまさに安定剤のようなものだったと思います。
このころは、先生に個人的に(みんなの輪の中ではなく)何か聞かれた時は、声を出して答えていたようです。また、自分のやりたいことがあると、先生に「先生、いつトントン相撲であそんでくれますか?」などと聞いたりすることもしていました。それから、一人でいることが多かった子リスは、独り言を言いながら遊んでいる時もあったようです。
でも、お友達に対しては自分から話しかけたりすることはありませんでしたし、反対に何か聞かれても声は出さず、首の返事をするだけでした。お友達と手をつなぐことも、子リスにとっては難しいことでした。ある時「あーあ、ボクにもキツネザルみたいなシッポがあればいいのになあ」というので、「どうして!?」と聞くと、「シッポなら、つないでもはずかしくないと思う。」これはカワイイので笑ってしまいましたが、このあたりから、「子リスが幼稚園でやっていないこと」の多さが段々気になり始めました。