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行事

あれこれありながらも、何とか1期・2期と過ごして、気が付くともう12月でした。登園時、あんなに毎朝泣いて暴れていた子リスも、時々しか泣かなくなっていました。
子リスの幼稚園で、一年の中で一番大事な行事はクリスマス会です。年中組は毎年、クリスマス会でページェント(生誕劇)をします。子ども達が、ヨセフやマリア、天使や羊などの役になって、イエス・キリストの生誕にまつわるエピソードを演じるのですが…子リスはどうするのでしょう…。これまで、運動会、お芋掘り、お料理会など、いろいろな行事がありましたが、その度に子リスはタイヘンな思いをして来ました。もうじき行事があると知ると、それは子リスにとっては「楽しみ」どころか「いつもと違う不安なこと」でしかありませんでした。運動会の前には「運動会の日は休みたい」と駄々をこね、お芋掘りの朝には「どうしてお芋掘りは今日なの!?」と泣き、朝幼稚園に着いた時に「子リス君、今日はお楽しみがあるよ」と誰かに聞かされれば「お楽しみがしんぱいなの~」とベソをかく始末。でも、どの行事も終わった時には必ず、「楽しかった!来年の○○も楽しみ。」と大喜びで、その度に「一つ乗り越えた」誇らしい笑顔を見せてくれました。

クリスマス会の練習が始まったと聞いた時、今度は何と言って不安がるのかと思っていましたが、見ているといつになく張り切った様子で、練習の様子を嬉しそうに話したりしています。役も、羊天使(イエス様が生まれたことを羊達に告げる天使達)になりたいと自分で希望したというのです。
そしてクリスマス会本番の日、幼稚園の教会の礼拝堂で、年中組のページェントが始まりました。子リスは、頭に白い布をかぶって輪で止め、他の羊天使達の先頭で舞台に出てきました。台詞は役ごとに(それぞれの役が数人ずついます)皆で声を合わせて言うのですが、子リスはとうとう一度も口を動かしませんでした。
それでも、子リスが皆と一緒に前に出て(しかも先頭で!)ページェントに参加しているだけでも私には信じられないことでした。F先生に、「クリスマス会にはハンカチが必要かもしれませんよ」と言われていたのですが、確かに、ハンカチを持って行って正解でした。
帰り道、ふと思いついて、「子リスは今度は『クリスマス会が心配なの』って泣かなかったねえ。」と言ったら、「ホントはしんぱいだったの。でも、今まで運動会もお芋掘りも、やってみたら全部楽しかったから、もしかして今度もだいじょうぶかなーって。」
子どもの、自ら成長する力を見た瞬間でした。