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年長時代:喋らなくなった子リス

年長でも、担任の先生は前年に引き続き、子リスの大好きなF先生でした!子リスは勿論大喜びです。始業式の朝は不安で泣いていたのに、帰りはスキップしてしまう程でした。幼稚園の中で一番のお兄さん・お姉さんである「年長さん」になったことで、子リスは随分変わりました。まず、行事を楽しみに思うようになったこと。お友達のそばにいるようになったこと。他の先生にもなつくようになったこと。
年中の頃は、お友達とはあまり関わらず、一人で過ごしたり、後はひたすらF先生の行くところへついて行って一日を過ごしていたのですが、年長になってから、だいぶお友達に対する関心が強まって来たようでした。自分は決して参加しないものの、お友達が鬼ごっこや大縄跳びをしている時、必ずそばにいて楽しそうに見ていたり、たまにちょっかいを出してみたりするようになりました(大縄を手でつかんでジャマをし、女の子達に「子リスくん、だーめ!」と叱られ、羽交い絞めにされて喜んでいたりもしたそうです…)。幼稚園からの帰り道、「今日は何をして遊んだの?」と聞くと、10日のうち8日ぐらいは「おともだちかんさつ。」残りの2日は「せんせいを追いかけてた。」と答えていました。親としては、一日中、お友達を見たり先生の後をついて歩いていたなんて…と切なくなったりもしましたが、でも見ていると本人は、本当に「お友達観察」を楽しんでいるようなのです。そう言えば私も小さい時は、「見ている」のが好きだったなあ…。

年長になって、幼稚園生活がぐっと楽しいものになったことは、子リスの朝の様子や、帰り道での話からよくわかりました。「いい調子かもしれない」と思っていた矢先、F先生が心配そうに、「子リスくん、喋ってないんです」と知らせて下さいました。
どういう訳なのか、年長になってから、子リスは全く声を出さなくなってしまったのです。年中の時は、先生とだけは小さい声で話したり、独り言を言ったりしていた筈なのに、それさえもしなくなってしまったというのです。年長になってすぐに何かがあったのか、それとも少し大人になって自意識が強まったと同時に、年中から持っていた不安や恐怖が膨らんでしまったのか、その辺りはわかりませんが、とにかく子リスは「声」を一切出さなくなりました。
喋らなくなった代わりに、先生方からよく「子リスくんは表情がとても豊かで面白いですよ」と言われるようになりました。おそらく、いろいろな表情を見せることは、話せない子リスにとってのコミュニケーション手段だったのだろうと思います。
年長時代、行事や日々の遊びの中でいろいろなことを経験し、子リスなりに楽しく一年過ごしましたが、「声を出して返事をする」「歌う」「質問に答える」など、音や声を伴う活動はついに一度もしないままでした。