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おっぱいの記憶

私は小さい時、おっぱいが大好きな子どもでした。離乳したのは2歳半。今でこそ「自然卒乳」ということが勧められたりしていますが、当時(三十ウン年前)としては、2歳を過ぎてもおっぱいを飲んでいるのは、相当の甘えん坊(及び相当な過保護)と言われた様です。おっぱいを飲まなくなった後も、随分長い間、淋しくなったり甘えたくなったりすると母のおっぱいをさわったり、顔をうずめたりしていたものでした。日曜日の朝、カーテンを通して朝の光が部屋に入って来るのを感じながら、まだぼんやりとした意識のまま母の布団に入って腕の中に潜り込むと、目の前に母の胸があって、そこは一つの世界の様でした。その中で甘い匂いを吸い込むと、もう一度眠りに落ちてしまいそうになるほど、その世界は心地よく、幸せな場所でした。そんな訳で、おっぱいがどんなにいいものかという記憶が強く残る私は、自分がお母さんになって、赤ちゃんにおっぱいをあげる日を、ずっと夢見ていました。
そして念願のその日がついにやって来ました。