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新生児との生活って…

4泊5日の入院の後、私と子リスは退院して、家へ帰って来ました。夫と私、そして子リスの3人家族の生活が始まりました。どんなに小さくたって、もう家族の一員です。そう、どんなに小さくたって、それは存在の大きさとはカンケイありません。家族にメイワクを掛ける権利もちゃんとあるのです…。
子リスが家にやってきてから、夫と私の2人きりの穏やかな生活はがらっと変わりました。よく2人でのんびりとコーヒーを飲みながら話をしたテーブルの上には、子リスの着替えやオムツ、タオル、ミルクの道具、綿棒、ガーゼ、温度計など、「子リスのお世話七つ道具」が並び、子リスが泣いたらすぐに必要な物がそこから取れるようになっています。夫と私は常に臨戦体制、部屋の中は、まるでどこかの選挙事務所か合宿所といった趣になりました。一日は、子リスの「ふえ、ふえ、ふえーん」という泣き声で始まります。私はハッと飛び起き、子リスのオムツを換えて、おっぱいとミルクを飲ませます。お腹が一杯になって落ち着いた子リスを夫が抱っこしている間に、私もさっと顔を洗い、それから私たちは朝ご飯を食べるのですが、子リスはどういうわけかベビーベッドに1人で寝かせられるのが嫌いで、ベッドに置こうとすると「ふえ、ふえーん」と始まります。それで夫か私のどちらかが子リスを抱っこしてあやしている間に、もう片方がご飯を食べる、ということになりました。それから、子リスをお風呂にいれたり、洗濯をしたりしていると、もうまたおっぱい・ミルクの時間です。赤ちゃんは昼と夜の区別がわかりませんから、夜だって関係なく目を覚まして泣き出します。私はふらふらと起き出してオムツを換え、おっぱいとミルクを飲ませ、げっぷをさせてから抱っこして子リスを静かにゆすって寝かせます。長い時間抱っこしてやっと寝たと思い、そーっと、そーっとベッドに置こうとすると、ベッドに子リスの背中が着いた瞬間、子リスはぱちっと目を開け、「ふぎゃぁ~っ!」と泣きだすのでした。そこでため息とともに「ハイ、ふり出しに戻る~。」と子リスを抱き直し、またながーいことゆすり始めます…。
ある晩、どうしても子リスが寝ないことがありました。私は起きる元気がどうしても出ませんでした。夫はついに歩き回るのに疲れてしまい、精も根も尽き果ててソファーにひっくり返り、自分のお腹の上に子リスを乗せました。すると子リスは、すやすやと眠り始めたのです。もう白々と夜が明け始めていました。生まれたばかりの赤ちゃんとの生活は、こんな風に嵐のように過ぎていくものだと、私達は初めて知ったのでした。