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アカネちゃんからの電話

冬生まれの赤ちゃんのお母さん達は、皆同じ思いをしていたようです。冬は夜明けが遅い!夜が長い…!ソファーに座って半分眠りながら、その夜何回目かわからないおっぱいを飲ませていると、もう時計は4時・5時を指しています。でも外は冬、まだ暗くて寒くて、私はため息を付いて、何とも言えない侘しい気持ちになったものでした。
退院して5日ほど経った日のことです。子リスが珍しくベビーベッドでお昼寝をしていた時、電話が鳴りました。出てみると、それは私の幼なじみのアカネちゃんからでした。アカネちゃんは助産婦さんで、今は3人の子どものお母さんでもあります。子リスが生まれたことを知らせてあったので、お祝いの電話をくれたのでした。

アカネちゃん: 「子リスくんのお誕生、おめでとう!」
私: 「ありがとう!」
アカネちゃん: 「どう、おっぱいは出てる?」
私: 「ううん、足りないからミルクを足してる。本当はおっぱいだけにしたかったんだけど。」
アカネちゃん: 「そう。おっぱいだけにしたかったら、今からでも出来るよ。」
私: 「えっ?ホント?」
私は思わず大きな声で聞きました。

私: 「今出てないっていうことは、もう出ないんじゃないの?」
アカネちゃん: 「そんなことないよ。今からでも十分、おっぱいだけに出来るよ」
私: 「本当!?どうすればいいの?マッサージもしてるんだけど、出てる感じしないよ。」
アカネちゃん: 「マッサージもいいのかもしれないけど、ホントはね、ただ赤ちゃんにおっぱいを吸わせ続けるのが一番。」
私: 「吸わせ続ける?」
アカネちゃん: 「そう。3時間置きなんて言ってないで、1時間しか経ってなくてもでも30分でも、赤ちゃんが欲しがったらすぐに飲ませるの。そうすれば、必ずおっぱいは出て来るから。」
私: 「それだけでいいの?」
アカネちゃん: 「それだけ。おっぱいだけにしたいなら、すぱっとミルクを切らなきゃ絶対ダメ。」
私: 「でも今、おっぱいは殆ど出てないような気がするんだけど・・・」
アカネちゃん: 「そう、だからはじめは足りないの。足りないから赤ちゃんはすぐにお腹がすいて欲しがるでしょ。そしたらまたあげればいいの。そうすると赤ちゃんはお腹が空いているから一生懸命に吸うでしょ。赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激で、おっぱいが作られるのね。そして段々、たくさん出るようになるの。」
私: 「大丈夫かなあ。」
アカネちゃん: 「大丈夫。私を信じて。はじめは大変だけど、これはお母さんと赤ちゃんが二人で頑張る時だからね。」
私: 「…分かった。やってみる。」
アカネちゃん: 「頑張ってね!」

私は、この日、どんなにアカネちゃんに感謝したかわかりません。そしてその後もずっとずっと、感謝しています。子リスも、アカネちゃんに感謝しなくてはいけません。アカネちゃんからのこの一本の電話のお陰で、大好きなパイパイと長い付き合いが出来ることになったのですから。