1年生時代 その㉓ [先生に答えた?]

「先生との時間」も6回目になりました。
今日も鉄棒をしているのかな?と思いながら迎えに行くと、あれ?校庭にいません。教室を覗いてみると…何と子リスは、先生と並んでピアノを弾いていました!ニコニコしてとても楽しそうです。あまりにもいい笑顔なので、ちょっと隠れて様子を見ていましたが、すぐに子リスに見つかってしまいました。そして子リスは、私を見つけると急に照れて、ピアノの下に隠れてしまいました。

  私:「今日はピアノを弾いてたんですね!」
A先生:「そうなんです。初めてです。女の子達が、『子リス~、ピアノ習ってるんでしょ?弾いてみて~』って言っても、絶対弾かないんですよ。でも今日は弾いてくれました!」

今日は私は、写真を持って来ていました。週末に子リスと二人で、先日子リスたちが遠足で行った動物園に行って来たのですが、その時に撮った写真を急いで現像して持って来たのです。(子リスは遠足以来ずっと、「遠足はとても楽しかったんだけど、もっとじっくり動物を見たかった」と訴えていて、実は動物園好きの私はつい乗せられ、「よし、行くか!」と出掛けたのでした。そして当然、閉園時間までじ~っくりと、動物達を見てきました。とても楽しい一日でした。)
私が、持ってきた写真を出して「子リス、ホラ、見て見て。いいもの持って来たよ。」
と言うと、子リスはやっとピアノの下から顔を出しました。そして私が写真を持っているのを見ると嬉しそうに、「写真、もうできたの!?」とこちらへやって来ました。
これでいつものように、先生・私・子リスの空間が出来ました。先日の面談で申し合わせた作戦開始です。写真を見ながら、何気なく、先生と私が並んで子リスと向き合うような形に立ちます。

A先生:「えっ?これ、この間の動物園?行って来たんですか!?」
  私:「そうなんです…。動物を見足りなかったと言うもので、復習の旅に行って来ました!」
A先生:「へえ~!子リス、動物たくさん見てきた?」
子リス:(頷く)
  私:「子リス、よかったねえ、A先生のお陰でマンドリルが見られるようになって。」
子リス:(私に向かって)「何で写真まで撮っちゃったの?」
  私:「そうなんです、見てください、マンドリルとツーショットを撮って来ました。」
A先生:「あっ、ホントだ。すごい! …あれ、この動物は何?」
子リス:(答えたそうな様子。でも無言)
  私:「何だっけ、これ?ヒョウ?」
子リス:(私に向かって) 「ジャガーだよ。」
A先生:「ジャガーかあ。」

段々話が盛り上がって来ました。何と言っても、動物園の話です。お相撲と並んで、子リスが一番好きな話題なのですから、話したくて仕方がない筈なのです。少しずつ、私に向かって話す子リスの声も大きくなって来ました。そして、ふとA先生が、

「子リスは動物園と水族館ではどっちが好きなの?」と聞いた時、子リスは
「動物園!」と先生に向かって答え、あっ、と思ったのか私の方に向き直ってから、
「だよ…。」と言い足しました。でも、そこで私は反応せず、先生がすかさず
「そっかー、動物園の方が好きなんだー。」と受けて下さったので、これは子リスがどう取り繕おうと、子リスと先生の会話は成立です!(?)

「ついうっかり答えちゃった」、という感じでしたが、子リスが先生の前で私と喋るようになったのも、「ついうっかり」から始まったのです。だから今日の「うっかり」も、先生と直接話をするきっかけになってくれることを願っています。

4 COMMENTS

ちゃちゃ

こんにちは☆先日は掲示板のほうでお返事いただきありがとうございました!
ママりすさんのブログ、本当に素敵なブログだと思います。
気持ちが共感できることが、ありすぎるほどあります。
子リスくん、すこしずつでも、確実に前に進んでますよね!
そしてママりすさんの頑張りに私も励まされました。
うちの娘は年中ですが、すでに話したくても話せないことに本人なりに家で悩んでいるときがあります。日曜日にサザエさんを見ながら「タラちゃんはいいなー!誰とでもお話できて!」と言ってみたり、昨日も「ママ、どうやったら幼稚園でもお話できるようになるの?」「早くお話したいよー!」と言ったり。。。私もママりすさんと同じように「大丈夫だよ!大丈夫、絶対○○ならできるよ!」と自分で何が大丈夫なんだ?と思いながらも言っていました(笑)。
これからもたくさんお邪魔させて下さい♪。

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おかあさんリス

ちゃちゃさんへ
コメントして下さってありがとうございます!!嬉しいです~!
話せないことに本人が悩んでいるのを見るのは、親としては一番辛いですよね。でも、ブログにも書いたのですが、悩んでいるということは、「このままでいい」と思っていない証拠ですものね。
うちの子リスは、悩んでいる様子を見せることもある一方で、逆に、「困ってないよ」と言ったりすることもあります。弱いところを見せたくない、というプライドが顔を覗かせる時なのだと思います。だから今の段階では、先生と私が面談を持っていることや、週に一回の「先生との時間」が実は子リスの状態を改善するためだ、ということなど、本人には一切知らせていません。
以前「てちてちママさん」という方が、『君なら出来る』といつも子どもさんに暗示をかけている、とコメントを下さったことがありました。母親ならではの暗示というのが確かにあると、私も思います。
是非是非、またいらして下さい。いろいろお話していきましょう!!

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のひめ

おかあさんリスさん ご無沙汰してます。
一気に 三つ 日記 読ませてもらいました。

手をあげられたとの事・・・
とっても うれしいですね♪
うちの担任の先生も 当てないから わかったら 手をあげてねって 言われています。
でも この頃 手をあげてると じゃあ 前出て 黒板に書いて!って(笑)
まぁ 去年の先生も そうだったので 本人 それに関しては 抵抗がないようです。

子リスちゃん つい ぽろっと作戦 大成功ですね♪
スモールステップ とても よく 考えておられると思います。
すごく 参考になります・・・

てちてちママさんは 本当に前向きで いつも『君なら出来る』って 言われてるんですよ。
なんか これ 読んで 反省しました、私。
この頃 反抗期で 逆らってばかりいるから 私 暗示とか かけてないって(笑)
初心にかえって おかあさんリスやてちてちママさんを 見習わなければ なりません (*^_^*)

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おかあさんリス

のひめさんへ
コメントありがとうございます!
黒板に答えを書くことが出来るって、きっと本人にとっても嬉しいことですよね。言葉以外の方法で自分を表現することを認めてもらうことが、子どもが先生との信頼関係を築く基本になるとも思います。

娘さん、反抗期なんですね…。うちの子リスは、今特に反抗期という訳ではないのですが、もともとちょっと気難しいというか、プライドが邪魔をして素直になれないタイプです。だから、「喋れないことにママと一緒に取り組んでいこう!」というアプローチは取りにくいのです。それで私は、本人が悩みを打ち明けて来た時は別ですが、それ以外の時は「困っていることに気づかない振り」をしてやらないといけないことも多く、そこがムズカシイです…。本当に、いろいろなタイプの子どもがいますよねえ。

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