少し前のことですが、夕方、子リスの担任のA先生から電話がありました。
「実はですね、今日算数の時間に、子リスくんが急に手を挙げたんですよ。」
「えーっ、ホントですか!?」
私はびっくりしてしまいました。先生の話では、
算数の時間、足し算の問題を先生が次々に出していって、子ども達が手を挙げて答えていた時、子リスが突然、手を挙げたのだそうです。先生が内心びっくりしながら、子リスに「やってみる?」と言うと、子リスは思いっきり首をヨコに振ったそうです。
そして次の問題。子リスは今度は手を挙げなかったので、
A先生:「いつも当てるとは限らないから、わかったら手を挙げてごらん。」
子リス:(首をヨコにふる。)
A先生:「じゃあ、当てないから。当てないから、わかったら手を挙げてごらん。」
子リスはそれで安心して、問題が分かった時には手を挙げるようになったのだそうです!
「当てないから手を挙げて」というのは面白い話ですが、そのお陰で子リスには、黒板に答えを書くことの他にもう一つ、授業に参加する方法が増えたのです。それは子リスにとって、とても嬉しいことに違いありません。その証拠に、先生からの電話の後、子リスに誘導尋問をしたところ…
私:「算数の時、黒板に答えを書くの、やってる?」
子リス:「うん。先生が黒板のところに連れて行ってくれたよ。」
私:「そうかあ、よかったねえ。でも、もし子リスが分からない問題だったら困るねえ。」
子リス:「だって、分かった時は手を挙げるもん。」
私:「えーっ、子リス、手を挙げるのォ!?」(勿論、驚いた振り。)
子リス:「だって、先生が、『当てないから、分かったら手を挙げてみて。』って
言ったから。」
私:「そうなの!?どんな風に手を挙げるの?」
子リス:「こうやって。ピッって挙げるんだよ。」
と、立派に高ーく、手を挙げて見せてくれました。
それにしても、最初に手を挙げたのはどういう心境の変化だったのでしょう!?
電話の中でA先生は、「最初、本当に急に手を挙げたので、お家でお母さんと約束したとか、そういうことがあったのかな、と思いました。」とおっしゃっていました。でも実際、家では、手を挙げることに関して何も話をしていません。私がそう言うと、
A先生:「そうですか。じゃあ、子リス君は自分で頑張ろうとしてるんでしょうか。」
私:「そうなんでしょうかねえ…」
A先生:「あ、あと、子リスくんの隣の席のYちゃんが、『手、挙げてみ。』って言ってたような…」
私:「あっ、それですね、きっと。」
今回隣の席になったYちゃんは、まだ一年生ながらもアネゴ肌で、子リスをよく守ってくれる(ありがたい限りです…)女の子です。Yちゃんの隣になったことを、子リスはことのほか喜んでいましたから、ひょっとすると、「Yちゃんがそこまで言うのなら…」と頑張って手を挙げた、というのは考えられます。
まあ、理由は何であれ、子リスが、「手を挙げてみようか」という気になったことは、大きな変化です。
「出来ないことが多い」ことには、「出来るようになった」と喜ぶ機会も多い、というボーナスがありますネ。
うちの息子が初めて手を挙げた日の事を思い出しました。
その日は担任の先生から「今日、初めて手を挙げてくれました!!(黒板に書く問題で)」と驚きと喜びの入り交じった言葉が連絡帳に書いてありました。
こんな風に先生と喜びを共有できるのもいいですよね。
おっぱいの話も全部読みました。
すご~~~っく共感する所も多くて、読んでいて何度もじ~んときました。
私のおっぱいはトラブル続きで「桶谷式」でした。
良い質のおっぱいを出すために、食事にはかなり気をつけた1年半でした。
こんなに長い間、おっぱいをあげつづけられたおかあさんリスさん、すばらしいと思います!
ははさんへ
ははさんにとっても、息子さんが初めて手を挙げた日は大きな喜びの日だったんですね!本当に、一見小さな進歩を、先生が喜んで下さっているということは、何よりの励みになりますよね。
おっぱいの話も読んで下さって、ありがとうございます!ははさんは「桶谷式」で母乳育児をされたんですね。少しだけ本で読んだことがあります。授乳中に起こる心身の変化(喜びも、驚きも、トラブルも…)って、いろいろありますよね。よかったらまたいつか、おっぱいのことでもお話聞かせて下さい!