1年生時代 その③ となりのSちゃん

同じマンションに住んでいる、私の友達Mさんと、その娘のSちゃん(4歳)が遊びに来てくれました。この子は子リスと同様、かなりスピリッツな女の子。とても「扱いやすい」子どもとは程遠く、(Mさん、ゴメン。)遊び方もかなり個性的です。子リスの、小さなひよこのぬいぐるみを掴んだと思ったら、いきなり麦茶のコップの中にぼちゃっと漬けました。「あっ、なにするの!」とMさん。子リスはどうするのかと思って見ていたら、なんとひよこを麦茶から取り出して、もう一度Sちゃんに渡しているのです。そしてひよこはまたお茶漬けに。2人には、洗面所でひよこを洗って来させました。ところがその後、子リスはまたしても、不敵な笑みを浮かべてSちゃんにひよこを持たせています。Mさん:「子リスくん、何で楽しそうなんだろう…」

前から思っていたのですが、子リスはSちゃんに、何か通じる合うものを感じているのかもしれません。ひよこを手渡したなんて、何でもないことの様ですが、実は、「相手に何かして欲しいことがあって自分から行動を起こす」ということを、友達に対してしたのは、私の見ている所では多分これが初めてです。子リスは、基本的に人が好きで、いろいろな人の面白い面を見るのがうまいと、常々思っていました。だから、クラスの友達のことも、同じマンションに沢山いる子ども達のことも、子リスはみんな大好きです。その中で、子リスが一緒にいて、積極的になりやすいタイプの子(つまりリラックスできるということでしょう)がやっぱりいるんだなあ、と思いました。もしかしたら、子リスは、自分がリーダーシップを取らなければならない状況に置かれた時に、本領発揮しだすかもしれません。本当は子リスは仕切りたがりなのですから。
場面緘黙症の子ども同士で遊ばせたら、みんな通じ合うものがあって、しかもみんなリラックスして、仕切り始めて話し始めたりしないのかしら…。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA