4年生時代 その⑦ あれ?もしかして私…

 子リスと出掛けたある日のこと。
 駅に向かって横断歩道を渡り始めた時、信号が点滅を始めたので、「急ごう」と、2人で走り始めました。ところが、私は子リスと一緒に走れません。あれ?何かおかしい?
「ママ、早く!」と子リス。うん、わかってるんだけど、あれ〜?ママ走れないよう!

 変なの、とその時は気にも留めずにいましたが、その後何度か、“どうも体が重い” “動作が遅くなった”…と感じることがありました。当時私は、週に1回「社交ダンス」なんぞを(^^ゞ💦習っていたのですが、そのレッスン中にも、“何だか、重い…”。
 まるで私の中の何者かが、私を動かすまいと抑えている感じなのです。

 その感覚は、驚いたことに“大当たり”でした。
 私を抑えていたのは、いつの間にかお腹にやって来ていた、子リスの兄弟だったのです!

 晴天の霹靂とはまさにこのことでした。私の母、夫の母、仕事関係の人達、そして友達や近所の人達、みんなこのニュースにびっくりしていましたが、何と言っても一番驚いたのはこの私でした。
 ホントに赤ちゃん来たの!?10年も来なかったのに、今?まさかぁ。

 子リスの下にもう1人子供がいたらいいなあ、と、思ってはいました。でも、何しろ一匹目が余りに手のかかるリスだったこと、それから、父の手伝いやら夫の病気やらで、なかなか現実味を帯びては来なかったため、だんだん、「もしかしたら、子リスは一人っ子になるのかもしれない」と思うことも増えていました。特に、父が亡くなった後は悲しむのに忙しく、他のことはあまり考えないようになっていました。

 もう、赤ちゃん来ないね、と言葉に出したわけではないけれど、子リスが赤ちゃん時代に使ったもの(ベビーバスやチャイルドシート、豆椅子、ベビーベッドなど)をまとめて、捨てたり、リサイクルに出したりした矢先のことでした。つまり、「2人目の子供」のことは一旦念頭から消し去っていた訳で…
 赤ちゃんというのはやっぱり、授かりものなんだなあと、しみじみ思いました。

まだこの世に出て来てはいないけれど、ここから子リスの兄弟「チビリス」が登場します。

 

 

 

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