6年生時代 その⑨ 足の怪我

そして翌日。子リスは学校から、足を引きずって帰って来ました。

どうしたの?

と聞くと、片足の膝下を黙って指差しました。見るとそこは10×5センチぐらいに渡ってひどく腫れ上がっています。

どうしたの!?

蹴られた。

誰に?

分からない。

分からないってどういうこと?蹴られたことはわかってるんでしょ?
相手がわからないって、どういうこと?

急に誰かが、見えない方向から飛び蹴りみたいな感じで蹴って来て、びっくりしてそっちを向いたけど、誰もこっちを見てなかったから分からない。
誰だよ?って聞いたけど、みんな「知らない」って。

心当たりはないの?

だってみんな「ちがう」「知らない」って言うから。

 

子リスの目には涙が溜まって、声は震えています。

 

なんでそんなことを?

すると子リスはこんな風に言いました。

「みんな、僕のことをいつまでも一番下に置いておきたいんだよ。」

 

恐れていたことが起きたように感じました。
喋れない、ニコニコしているだけのかわいい子リスだと思っていたのに、喋れるようになったら何だか目障りで、気に入らなくなってきた。

気に入らないからやっつけよう。そういうこと?

何にしてももう限界でした。学校に連絡しなければ。

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