先日、A先生との6回目の面談がありました。その日は学校公開日で午前中に授業参観があり、その午後の面談でした。授業参観での子リスの様子について話したり、今後の作戦を考えたりしました。
1.授業参観での様子
国語:子ども達が全員で立って大きな輪になり、教科書のお話を音読しました。班ごとに分担が決まっていて、掛け合いのような形で読むため、子ども達はとても楽しそうに、大きな声で生き生きと読んでいました。この雰囲気につられて、子リスも「うっかり」声を出しちゃったりしないかな?と少し期待して見ていましたが、残念ながらそれはなく、ちょっと所在なさそうに立っていました。
算数:繰り上がりのある足し算の授業でした。「7+7はどうやって考えるんだっけ?」という先生の問いに、みんな「ハーイ!」「ハーイ!」と手を挙げています。当てられた子は前に出て、計算の仕方を説明することになっていたので、子リスはさすがに手を挙げません。
計算の仕方を一通り復習した後、今度は自分で計算問題を作って自分で解いていく作業になりました。先生が子ども達に、4から9までの目のついたサイコロを一つずつ配り、それを2度転がして問題を作る(つまり、もし5と8が出たら、5+8=?という問題を作る)というやり方を説明して、
「やり方が分かった人!?」と聞くと、みんな「ハーイ!」と手を挙げました。
子リスは?おっ!高々と手を挙げています!そして、「ホラ、手、あげてるでしょ?」と言いたげに、チラッ、チラッと後ろにいる私の方を見ていました。ホントだ、ホントだ。ちゃんと挙げられるんだね…!!
実は前の日、A先生と子リスは、「お母さんに手を挙げるのを見せてあげよう」と約束していたのだそうです。子リスが手を挙げている姿は、何だかとても小学生らしくて、感激してしまいました。
2.これから
週に一度の「先生との時間」が、いい調子で進んでいると思う、ということを確認しました。
子リスはいつも「先生との時間」を、校庭で先生と2人で鉄棒をしたり、何となく先生の周りを走り回ったりして過ごしているようです。その間、先生が何か子リスに質問したりすると、子リスは地面に石で字を書いて答えているということでした。そうしているうちに私が迎えに現れるわけですが、私の顔を見ると子リスは、やはり「つい」心がほぐれるらしく、声を出し始めます。
子リスが初めて先生の前で私と喋ったのは10月の末でしたが、それから回を重ねるに連れて、先生の前で(私と)話す時の声量や頻度も、少しずつ上がって来たように思います。
そこで、今後の作戦。
A先生の案:私が迎えに行った後、先生と子リスと私は、いつも何となく三角形に立っているので、今度は先生と私が並ぶようにしてみる。そうすれば子リスは私と話す時には、先生とも向き合うことになるので、これが一つの進歩になるかもしれない。
私の案:私が迎えに行った後、もう一度私がちょっとその場を離れてみる。一度私の顔を見てほっとした後なので、何か変化があるかも知れない。
物凄く細かい作戦ですが、子リスを見ていると、状況の些細な変化で緊張したりリラックスしたりしているのが事実です。何が子リスの気持ちに作用するかわからないのだから、この際いろいろやってみなくちゃ、と思います。スモール・ステップということ、いつも実感させられます。
こんにちは。
A先生は素敵な先生ですね。
今回のブログを読んで
周りの協力がいかに大事なのかよくわかりました。
息子は授業参観など見られることを嫌うので、いつも廊下から
こっそり見ています。
先日、給食試食会に行ってきました。
帰りにチラッと教室を覗いたら、給食が配られるのを拒んで
顔を伏せていました。
周りの子達は私に気付き騒ぎ始めたのでその場をすぐ立ち去り
帰宅した息子に話を聞いたら「見られたくなかった」と。
すっかり息子が見られたくない子であることを忘れて
授業中の姿を少し見てしまったので、給食の時間にも見に来られると
察知していたのかも。
先生は学校公開に私が行かなかったのが残念と言っていました。
でも給食のこともあったので行かなかったことを言ったのですが
普段の姿を見て欲しかったと言われてしまいました。
息子は私が行くと普段の息子ではなくなるし、黙って見に行ったら
授業に集中できなくなるのでは?と思うのに。
先生はまだまだわかってくれないみたいです。
たいやきママさんへ
コメントありがとうございます!
「見られたくない」という気持ちは、実は(息子より)私が共感出来るかもしれません。私も子どもの頃、親が見ていると普段の自分でなくなってしまうところがありました。でも、自信があることをする時だけは見て欲しいと思ったものです。どうしてかは今もよくわかりませんが、私の場合は、とにかくいろいろなことを、極端に恥ずかしいと思う子どもでした。
普段の姿を見て欲しかったという先生に、見られていると息子さんは普段の姿ではなくなってしまうということを理解してもらうのは、簡単そうで難しいことなのでしょうね。そういう部分で意志の疎通をスムーズに行かせるためには、先生と親が「チームである」、という意識が必要かと思います。「○○君って、こういう時はこうじゃないですか。」「そうなんですよね~。」という様な、親と先生が同じ側に立った話が出来るといいんでしょうね。定期的な面談をお願いしてみるというのはどうでしょう?
それから、先生には、場面緘黙症の資料などを読んでもらえそうですか?世の中にはこういう困難を抱えた子どもが沢山いて、その子ども達への対応の仕方について研究がなされている、と認識してもらうことがまず大事だと思うのですが、それは先生にとっても、この先息子さんと関わって行く上で大きな助けになる筈ですよね。
もし、担任の先生でらちが明かない時は(もし、ですよ…)、校長先生に資料を持って行ってもいいと私は思うのですが、そのあたりの状況はいかがでしょうか?