中学時代 その⑫ 中学生男子のアタマの中 [2年生]

先日、中学生の男の子のお母さんとお話する機会がありました。
彼女は、息子さんに「話が通じてない気がする…」と嘆いています。

「難しい年頃だし、本人も色々考えてはいるんだろうと思うから、あれこれ気を遣いながら話すわけ。でもそうすると、話がくどくなるから、向こうにしてみれば、もう聞きたくないのよね。私の言うことが、こっちの耳からそっちの耳に通過して行ってるのが見える…」と、溜息をつくのです。わかるわかる!!と、私は大きく頷きました。

これまでのエントリーでつらつら書いて来たように、中学時代の子リスには、いかにも世の中が面白くなさそうな態度が頻繁に出ていました。

返事の仕方。勉強への取り組み方。たまに学校でのことを話す時の、何だか斜にかまえたカンジ。

少し見守ろうか、とも思うので、腹におさめることもありました。それに、自分の中学時代にも思い当たることがあるものだから、その“イヤな感じ”は理解できます。…しかし同じ家に暮している以上、“イヤな態度“をずっと放っておくわけにはいかないのです。気分が悪い物は悪い。気持ちはわかるが、その態度が許されるとは思うなよ。

…ということを伝えに、子リスの部屋へ行きます。

ところが、これがなかなかムズカシイ!
中学生の心に響く話し方、というのものもあるのでしょう。それを教えてくれる本もあったかもしれません。でも、当時はそれを繙くヨユーもなく、とにかく自己流で一生懸命に話をしました。
その結果…残念ながら、私の言いたいことが子リスにちゃんと届いた、という実感を持てたことは、殆どなかったように思います。

今になって本人に確認してみると、「正直言って、何を言われているのか、どうすればいいのかわからなかった。アタマがぼーっとしてた。バカだったんだね」

との答え。やっぱりね…一生懸命に考えて、だいぶ気も遣って渾身の説教をしたのは、全く無駄な努力だったというわけね…はあ。

通じないんだったら、あんなにくどくど言わなきゃよかったなあ。とか、もっと楽しい話を沢山すればよかったなあ。とか、反省したいことは沢山あります。まあでも、
オフクロはあの頃、何だかごちゃごちゃ言ってたけど、結局何を言われてるのかわからなかったなあ。相手の準備が出来てないのに、あんなにあれこれ言うのは良くないことなんだなあ。自分が親になったら気を付けよう。と、反面教師にしてくれたら、それはそれで…悔しいけど…いいのかもしれません。

それともう1つ。
私が話した具体的な内容は、子リスの頭にはおそらく1%も残っていないだろうけど、とにかく、
イヤな態度・機嫌が悪い顔を見せることは「良くないこと」なんだ、というインプットだけは強力にできたのではないかと思います。いつでもニコニコ、元気一杯、というのは絶対に無理だとしても、これから社会に出たり、将来家庭を持ったりした時に、基本的に機嫌のよい人でいようと心掛けることは、絶対に忘れて欲しくないことの1つです。

ところで…
子リスとちびリスを育てる中で、いわゆる育児書というものを何冊か読みましたが、ある本の中に、心から納得した一節がありました。それは、「男の子の母親が知っておくべきこと」について書かれた項目の1つで、

思春期の男の子の頭の中は、それまでの配線を全部引っこ抜いて、繋ぎ直す作業をしているようなもの。頭の中はまさに混乱状態。だからこの時期、理論的な説明がとても下手になる。

という内容でした。目から鱗とはこのことでした。へーえ!個人差はあるでしょうが、思春期の彼らの多くは配線工事に忙しく、自分がどういう状態で、どういう影響を周りに与えているかなんて、考えようとすらできていないのです。そんな時に、急にお母さんが来て、あーだこーだ言っている。長いなあ。いつ終わんのかなあ。それしか考えられない。なるほど、道理で話が通じないワケです!!

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